合格

開校して3日目くらいだったでしょうか、1年前の今の時期に1人の中学3年生の体験授業を行いました。

数学が苦手で特に文章題や図形の考え方が身についていませんでした。何日か無料体験で指導しましたが、非常に時間がかかるだろうなという印象を持っていました。また、志望校も当時の彼女からはだいぶ離れた高校を目指していました。

計算は手順をマスターすればよくできるようになってきました。前期の期末テストでは学年平均を20点上回る84点を取ることができていました。平均点を超えたのが1年生以来と言って喜んでいたことを覚えています。

ただ、学校の定期テストで結果を残すことと、入試で結果を残すことは、大きな違いがあります。実際に5月、8月の模擬試験では、志望校の判定はよくありませんでした。

やるべきことを多く抱えたなかで迎えた夏期講習。16日間かけて1年生、2年生の図形・関数分野を徹底的に復習しました。多くの公式を覚え、それの暗記・演習にたくさんの時間をかけました。少しずつですが、扱える問題が増えてきていました。

といっても簡単に偏差値は伸びるものではありません。志望校の壁を突破するには、もう一枚壁がありました。数学に関して言えば、次のようなことが多くありました。A・Bという2つの公式を覚えたはいいのですが、どういう場合にどちらの公式を使うべきなのか、ということが定着していませんでした。

徹底的に類題を多く解かせ、間違った箇所をなぜ間違えたのか考えさせました。そして、抜き打ちで公式や解法を確認する回数をふやしました。また、授業以外でも塾にきてもらい、補講を行ってきました。大変だったと思いますが、毎日頑張っていました。

冬期講習後からは過去問を扱っていきました。その時で、偏差値50くらいまで伸びていました。しかし、ここからさらに伸びます。きっと家でも練習しているなというのが、ひしひしと伝わってくる感覚でした。

過去問では数学が平均46点の時で、70点を取ることができていました。こちらが驚くくらいの成長でした。

1.7倍の高倍率でしたが、「合格でした」と報告をしてくれました。この瞬間のために、受験生は一生懸命に努力するわけですし、その熱意に負けないように塾講師も情熱を持って指導するのです。本当に良かったと思います。終わりは始まりです。高校生活、大好きな英語をとことん追求してください。

こちらも彼女の取り組み方から刺激をもらいました。2年目ももっと理想に近づけるようにしたいと思います。

 

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