考える時間②

「偏差値60の壁」があるように感じます。具体的な高校名をあげれば、新潟高校や新潟南高校・新発田高校・明訓高校などを狙う場合、最低偏差値60〜65以上は必要です。
数学に関しては偏差値60近くに達するまでに次の①〜③をクリアすることが絶対条件です。

①計算問題を確実に正解する。計算ミスをしない

②公式を暗記し、それらを使いこなせる

③関数問題の基本からやや応用まで完答できる

①〜③ができれば、偏差値60近くに達するケースはあります。
しかし、偏差値60以上となると、これらだけでは足りないように感じます。
そこには、「気付く力」「ひらめき」が必要になってきます。

(国語、英語、社会においても数学ほどではありませんが、「気付く力」「ひらめき」は必要です。理科の一部問題でも「気付く力」「ひらめき」は数学同様に必要となります。)

2015年の入試から実施されている筆答検査Aの数理的課題は、「気付く力」「ひらめき」がかなり強く求められます。

入試では、これらの力が問われる一方で、学校の定期テストに関しては、それほど強く求められていません。

学校の定期テストは、いくつかの解法を覚えてしまえば正解できてしまう内容になっています。ある中学校の数学の問題では、昨年、一昨年の過去問とほぼ同じ形式・内容で出題されています。
どの学習塾もそうであると思いますが、定期テストの過去問は解かせます。たとえ内容を完全に理解していなくても、過去問に合わせて学習すれば、高得点が望めます。

効率が良いといえば、聞こえは良いですが、本当の学力が身についているかといえば、疑問が残ります。

学校の試験範囲に合わせ、解法を教わり、繰り返し反復すれば、80点や90点は多くの生徒さんが取れるようになります。
「定期テストは平均90点くらいだから、新潟南くらい行けるかな?」と考え、中学3年生で模試を受験。(模試は入試の傾向に合わせていますので、レベルか高いです。)
その結果、偏差値が40台前半。模試で偏差値30台ということもありました。

それくらい学校の定期テストと入試問題には難易度の差があります。

この結果を知り、学力の低さに驚かれる保護者の方を今まで多く見てきました。
「定期テストで90点台=学力が高い」は必ずしもいえないと思います。
もちろん全員に当てはまるわけではありません。
定期テストでも、模試でも高得点をとる生徒さんもたくさんいます。

どこに原因があるのか考えてみると、「気付く力」「ひらめき」の違いによるのではないか、と感じるようになりました。

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