不可能とは、可能性だ

「不可能とは、自らの力で世界を切り拓くことを放棄した臆病者の言葉だ。
不可能とは、現状に甘んじるための言い訳にすぎない。
不可能とは、事実ですらなく、単なる先入観だ。
不可能とは、誰かに決めつけられることではない。
不可能とは、通過点だ。
不可能とは、可能性だ。
不可能なんてありえない。」

 

あるボクサーのドキュメンタリーを観たことがあるのですが、試合前は「恐怖心」しかないそうです。減量の苦しみに耐え、不安に怯えながら、プレッシャーに押しつぶされそうになりながら、試合に臨むそうです。

昔、アメリカのボクサーでモハメド・アリという選手がいました。ヘビー級でありながら、スピードのあるパンチを持っており、その動きは「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と例えられました。ヘビー級王座を通算19回も防衛をした偉大なボクサーの一人です。

冒頭の言葉は、そんな彼の言葉です。対戦相手を挑発したり、その陽気なキャラクターからマスコミへのリップサービスや強気な発言で有名なアリですが、その裏では人一倍、不安や恐怖で怯えていたそうです。

きっと、この言葉は誰かへのメッセージではなく、アリが自分自身に言い聞かせている言葉であると思います。そして、僕自身も奮い立たせられる大切な言葉です。

 

先日、体験授業の申し込みがありました。中学生の英語の授業でしたが、最初から諦めてしまっている生徒さんでした。学校の授業がわからなすぎて嫌になっている、と。たしかに、わからない授業を50分間机に座っているのは苦痛です。その気持ちもわかります。

勉強に対するやる気がなくなっている生徒に、いきなり文法や単語がどうのこうの、授業を始めてもほとんど効果はありません。まずは、授業の前に勉強に対する意識を少しでもプラスの方向に持っていくことが必要だと僕は考えています。その子の状況や目標を聞いて、その為には何が必要かアドバイスします。そして、今回は冒頭のアリの言葉を例として、「諦めてはいけない」ということを伝えました。1時間ほど時間をかけましたが、このような時間は必要だと当塾では考えています。(その後にしっかりとした授業も行います。)

その生徒さんはとてもやる気になっていたので嬉しかったです。

テストまで約1ヵ月です。その先には、夏期講習が待っています。

 

 

 

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