深いです

「この職場で働くのが嫌なのであれば、辞めてもいい。君は特別な経験をした。社会に訴えたいこともあるだろう。でも、君は社会人として発言していってくれ。労働も納税もしない人間が社会に訴えても、それはただの負け犬の遠吠えだ。君は社会人たりなさい。」

 

1999年4月、山口県光市で母子が殺害されるという残酷な事件がありました。犯人は当時18歳で、少年法に守られていました。妻、そして子供を失った本村洋さんが司法の壁に立ち向かっていく様子を記したノンフィクション『なぜ君は絶望と闘えたのか』を読んでいます。

本村氏への取材、裁判の内容などから、この事件を紐ほどいている内容です。事件の残虐さや少年法の理不尽さなどに驚きましたが、それと同じくらい、冒頭の言葉に衝撃を受けました。

この言葉は、本村氏が職場に辞表を提出した際に、上司から言われた言葉です。とても深い優しさに包まれた言葉であると感じました。この言葉で退職を思い留まった本村氏も、その時のことを「人生を踏み外す寸前だった」と思っているようです。

自分が上司の立場なら、このような言葉を言えるだろうか、と考えさせられる本でした。

 

来週、7月1日に夏期講習のチラシが新聞折り込みに入ります。中学3年生の生徒さんからの問い合わせや体験授業の申し込みが増えてきました。

来年の3月に「夏休みにあれだけやって良かった」と振り返ることができる夏期講習にさせたいと思っています。

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