将来に希望

僕が小学校高学年くらいから、世間では「不況」という言葉が蔓延してきました。企業の倒産。自殺者年間3万人超。親の知り合いの方が職を失い、生活苦から自ら命を絶たれたこともありました。僕は今、30歳ですが僕らくらいの世代は「不況」という言葉は中学生、高校生、大学生、社会人になってからもずっと付きまとってきた言葉です。

学生時代は大人になることに対して、不安という気持ちではないですが、「何か楽しくなさそう」「つまらなそう」「薄暗いどんよりとしている」・・そんなイメージでした。それは、連日ニュースで流れる「倒産」「リストラ」「不況」「就職氷河期」、そういったものが僕の場合は影響していた思います。

しかし、実際に年を重ねてみると、断然大人の方が楽しいと感じます。学生時代も楽しかったですが、大人の方が自由です。やりたいことができます。行きたいところに行けます。

もちろん、そこには「責任」という言葉がついてきます。また、労働や納税などの義務もあります。しかし、それら全てを考えても、大人の方が楽しいと僕は思います。

「将来に希望」日本最低=7カ国の若者比較―内閣府調査

時事通信 6月3日(火)8時46分配信

 政府は3日午前の閣議で、2014年版「子ども・若者白書」を決定した。白書は特集として、世界7カ国の若者の意識調査を実施。「自分の将来に明るい希望を持っているか」と尋ねたところ、「希望がある」「どちらかと言えば希望がある」と答えた人が日本は61.6%にとどまり7カ国中最低で、他の6カ国(82.4~91.1%)を大幅に下回った。
調査は2013年11~12月に日米韓と、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンの計7カ国で実施。各国で13~29歳の男女約1000人を対象にインターネットで行った。
「40歳になったときに幸せになっている」と答えた人は日本が66.2%で最下位で、他の6カ国は81.6~87.4%だった。「自分自身に満足している」「自分には長所がある」と答えた割合も、日本は7カ国中最低。自分に自信が持てず、将来についても悲観的な日本の若者像が浮き彫りとなった。

(時事通信からの引用)

 

この調査によると、日本の今の若者(対象は13歳〜29歳)は将来に希望を持っている割合が他の国々に比べると大幅に低いようです。このニュースを見た後に、塾の生徒に同じようなことを聞いてみました。調査と同じように将来に悲観的なとまではいきませんが、良いイメージを持っていない子がいました。

そこには様々な原因があると思います。アベノミクスで景気は良くなっているとはいいますが、まだまだ不況のなかにある日本の経済。大学を卒業しても就職ができない雇用情勢。今の若い世代が直面しなくてはいけない超高齢社会。

そのようなニュースを毎日聞いていると、将来に希望が持てないこともわかります。

希望を持たない・持てない子供が悪いのではなく、そう感じさせてしまっている日本社会や周囲の大人に問題があるのだと思います。

これらの問題は一朝一夕で解決する問題でもありません。もしかしたら、この先もずっと日本が抱え続けなくてはいけない問題かもしれません。しかし、それでも、子供たちには「未来は明るい」ということを伝えていくべきであると思います。このニュースを読んで、そんなことを感じました。

 

サッカー日本代表、本当に頑張ってもらいたいです。

 

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