将棋界のレジェンド・羽生善治九段。
数年前のインタビューで夢について聞かれた際に、こう答えていました。
「藤井聡太さんとタイトル戦を戦うことです。」
(羽生九段と藤井五冠の初対局については昔、このブログにも書いたことがあります。)
前人未踏の数々の記録を打ち立ててきた天才棋士(ちなみに中学3年生の国語の教科書に掲載されています)が、自身よりも30歳以上年下の棋士の名前を出すことに驚きました。
AIによる棋譜研究の普及からなのか、年齢によるものなのか、近年、羽生九段はタイトル戦から離れてしまっていました。
それととも台頭してきたのが、藤井聡太五冠をはじめとする20代・30代の若手棋士でした。
一ファンで羽生九段の全盛期をみている者にとっては、それは受け入れたくない現実でした。
「羽生は終わった・・」
「引退かも・・」
そんな言葉が飛び交うこともありました。
しかし、そこから這い上がるのがレジェンドです。
現在、藤井聡太五冠が保持しているタイトルのひとつに「王将」があります。
その挑戦権をかけて行われるリーグ戦があります。
そのリーグに入ることすら難しいです。しかも、名を連ねるのは20代、30代のトップ棋士ばかりです。
なんと羽生九段はそのリーグ戦で無傷の6連勝で、見事挑戦権を獲得したのです。
来年1月から藤井五冠とのタイトル戦が実現しました。
王将戦、是非ご注目ください!