公立高校受験まで20日。480時間です。
「できる問題からやる」
勉強方法は、この一言に尽きます。過去問に取り組ませていますが、思うように点数を取れていない生徒さんの取り組み方を見ていると、時間をかけるべきではない問題(志望校に対して、難しすぎる問題)に時間を費やしてしまっていることがあります。そして、時間が足りなくなってしまう。この悪循環があります。
点数を取るべき問題をじっくり取り組むだけで、一気に点数が伸びるケースは多々あります。
例えば、偏差値50の高校を目指す生徒さん。点数を取るべき問題があります。数学では大問1を全問正解。大問2で2問正解を目指す。大問4~6では(1)のみを正解する。これだけで例年通りの配点ならば、45点は取れます。
過去10年の公立高校数学の平均点は46点です。十分合格ラインに達してきます。
この傾向を生徒さんには話しています。
こういった情報を知らいないと、大問6の(3)(4)にかなりの時間をかけて勉強している生徒さんがいます。もちろん無駄なことではありませんし、正解できれば素晴らしいことです。しかし、例年数学の大問5(3)(4)、大問6(3)(4)には超難問が出題されます。
昨年では大問5(3)の正答率は0.6%
→1,000人中正解者は6人の割合
大問6(4)の正答率は0.4%
→1,000人中正解者は4人の割合
一昨年では大問6(4)の正答率0.2%
→500人中正解者1人の割合
このように非常に難しい問題です。新潟高校理数科受験者でも正解できていない生徒さんの割合が多いのではないでしょうか。
ここに時間をかけるよりも、上記の点数を取るべき問題を確実に正解していくことが必要です。
大問1を全問正解と記しましたが、言葉にすれば簡単ですが、多くの知識が必要です。
先日指導していた偏差値55を目指す生徒さん。中1内容の相対度数の求め方を忘れていました。
しかし、復習すればすぐに思い出すことができていました。
一方、大問5(3)(4) 大問6(3)(4)は復習すればすぐに点数が取れるタイプの問題ではありません。空間図形などでは、「気づけるか気づけないか」で正解、不正解が決まってくる問題が多いです。
残りの期間でそこに時間をかけるのは効率的ではありません。
大問1で不正解の問題があれば、該当する問題を塾のテキストで復習する。
試験時には「できる問題からやる」。
この意識が必要であると思います。
*当塾では志望校に合わせた指導を行っています。
今回記載した内容は偏差値50~55の高校を受験する生徒さん向けです。
新潟南理数コースや新潟高校を受験する生徒さんには、超難問に時間をかけ取り組ませています。